「エッホエッホ エッホエッホ」という謎のリズムが、SNSで聞かない日はないほど広がっていた2025年春。
TikTokやYouTubeを中心に大量の“伝えなきゃ”動画が量産され、「うざい」「可愛い」「クセになる」と感情が真っ二つに分かれる事態に。
この記事では、そんな“エッホエッホのうた”が生まれた背景や、そもそもの元ネタ、急激なバズと炎上の構造、そしてネットミームとしてどのように扱われているのかを丁寧に解説していきます。
- エッホエッホの元ネタとなった画像とその初出
- 楽曲として広まった経緯とSNSでの拡散メカニズム
- なぜ“うざい”“寒い”と嫌われるようになったのか?
- 応用ネタや派生系ミームの具体例
- 「廃れた」とされる今もなお残る人気とその意味
エッホエッホの原点は「走るメンフクロウ」の写真
2025年2月23日、X(旧Twitter)に投稿された1枚の画像が全ての始まりでした。
「地面を走るメンフクロウの雛。まだ飛行能力が発達していないようです」
この投稿に添えられた写真には、芝生の上を一生懸命に走るメンフクロウの雛が映っていました。
その姿は“あまりにも健気で愛らしい”と話題を呼び、瞬く間に拡散。いいね数は30万を超え、日本中で注目されることになります。
この画像自体は2021年にオランダの写真家・Hannie Heere氏が撮影したもの。
海外では以前からじわじわとネットミームとして扱われていたようですが、日本における本格的なブームの到来はこの投稿がきっかけでした。
「エッホエッホ」と擬音が添えられ、定番ミーム化へ

日本では、この“走るメンフクロウ”の画像に「エッホエッホ」という擬音が付けられたことで一気に拡散。
健気に走る姿と「エッホエッホ」という語感の可愛さが見事にマッチし、
「これは完全に癒し」「頑張る全人類を象徴してる」
といったコメントとともに、コラ画像やGIF、LINEスタンプ風の投稿など様々な派生形が登場。ミームとして定着していきました。
投稿者のハレさんも、
「私の写真が日本で話題になっていると聞いてとても驚いています。誰かの笑顔になれたなら嬉しいです」
https://www.facebook.com/story.php?story_fbid=9415137031883960&id=100001632710454&_rdr
とコメントを出しており、当初は非常にほっこりしたムードに包まれていました。
次の波:TikTokで「歌化」され大バズリ
エッホエッホ旋風はここで終わりません。2025年3月1日、TikTokに突如として現れたのが「歌ってみた」系の動画でした。
「アンパンマンに伝えなきゃ… エッホエッホ エッホエッホ」
この音源は、うじたまいさんというクリエイターが投稿したもので、独自の楽曲にリズムよく雑学や豆知識を載せて紹介する形式でした。
この構成が「クセになる」「妙に耳に残る」と注目を集め、TikTokではこの音源を使用したパロディ動画や“伝えなきゃ”シリーズが爆発的に増加。
- 「バッハはバッハって伝えなきゃ エッホエッホ」
- 「この世界には野獣がいるって伝えなきゃ エッホエッホ」
といった応用も次々に投稿されていきます。
YouTube Shortsでも同様に人気を博し、エッホエッホ音源は瞬く間に「2025年春の顔」となりました。
なぜ「うざい」「寒い」と批判されるようになったのか?
とはいえ、どんなバズにも「アンチフェーズ」は訪れるもの。
エッホエッホのうたも例に漏れず、拡散と同時に反感の声も増えていきました。
特に多かった指摘は以下の通り:
中でも、「宗教に目覚めた給食のおばさんみたいで無理」「BGMが鳴っただけでスマホ閉じたくなる」といった辛辣なコメントも目立ち、一部では「ミーム殺し」と揶揄される事態に
それでも人気を支えた“応用ネタ”たち
ミームの本領は“使い回しやすさ”にあると言われますが、エッホエッホも例外ではありませんでした。
TikTokやX(旧Twitter)では、以下のようなバリエーションが広く展開されていきました:
エッホエッホエッホエッホ「このままじゃ人生詰むって伝えなきゃ」
エッホエッホ「テストステロンが最強って伝えなきゃ」
エッホエッホ「犯人は毛利小五郎って伝えなきゃ」
エッホエッホ「選挙に行けばお金が増えるって伝えなきゃ」
エッホエッホ「紅白にルビィちゃんが出るって伝えなきゃ」
また、「もう廃れた」と逆手に取ったメタネタも登場。
エッホエッホ「エッホエッホはもう旬過ぎたよって伝えなきゃ」
といった“自己批評系ミーム”によって、息を長く保とうとする動きも見られました。
本当に「廃れた」のか?ミームの命の長さを検証
SNS上では「エッホエッホはもう見飽きた」「オワコン」といった声も出てきています。
しかしながら、それと同時に:
- 音MAD化やダンス動画として新たな命を得ている
- 政治風刺や生活ネタとして転用されやすい構造を持つ
- 見た瞬間に伝わる“フォーマット化された強み”がある
などの要素により、まだまだ細く長く命を繋いでいるのが現状です。
「寒いけど見ちゃう」「真顔になるけどクセになる」など、完全に嫌われたわけではない“絶妙な位置づけ”も支持を得ている理由かもしれません。
まとめ:エッホエッホの功罪とネットミームの未来
- エッホエッホの起源は「走るメンフクロウ」+擬音ミーム
- TikTokでの楽曲化によって拡散は急加速
- 同時に「うざい」「寒い」といった批判の声も多数発生
- しかし派生ネタやメタ構文で延命・再活用が進行
- 音MAD・パロディ系・風刺系など多方向に枝分かれ
- 廃れたように見えて、ネット文化の一部として定着しつつある
エッホエッホのうたは、“流行って終わり”ではなく、“使われ方ごと進化する”タイプのミームだった。
この現象は、ネットミームの“寿命のリアル”を垣間見る貴重な事例であり、今後のカルチャー論としても注目すべき題材となるかもしれません。

